
毎日の歯みがきで「フッ素(フッ化物)入りの歯みがき剤を使うとよい」と耳にすることは多いかと思います。一方で、フッ素の効果をより高めるための「トゥースペーストテクニック」という歯みがき方法は、あまり聞きなじみがないかもしれません。
普段の歯みがきの方法を少し見直すだけで、むし歯予防の効果を高めることにつながります。そこで今回は、トゥースペーストテクニックについてお話しします。
フッ素とは
フッ素は自然界に存在するミネラルの一種で、魚や海藻などの身近な食べ物にも含まれています。そのため、私たちは日常生活の中でフッ素を自然と取り入れています。フッ素入りの歯みがき剤を使用する際は、適切な量を守ることが大切です。
歯科医院でもむし歯予防のために広く活用されており、お口の健康を守るうえで大切な役割を担っています。
フッ素の働き
フッ素には、むし歯予防に役立つさまざまな働きがあり、そのひとつに、むし歯の原因となる菌の活動を抑える作用があります。菌が酸をつくる働きを弱めることで、お口の中の環境が整いやすくなります。
さらに、食事などで一度溶け出した歯の成分を元に戻す「再石灰化」を助ける作用もあります。
こうした働きによって歯の表面は強くなり、むし歯になりにくい状態を保ちやすくなります。
トゥースペーストテクニックとは
フッ素の働きを十分に活かすためには、歯みがきの後、フッ素がお口の中にとどまる時間を意識することが大切とされています。歯みがきの後に何度もうがいをすると、フッ素が流れてしまい、効果が弱まりやすくなります。
こうした点を踏まえて取り入れられている方法が、トゥースペーストテクニックです。歯みがき後のうがいの仕方を工夫し、フッ素をお口の中にとどめることで、予防効果を高めることが期待できます。
やり方とポイント
トゥースペーストテクニックにはいくつかの方法があり、代表的なもののひとつに「イエテボリ法」があります。ここでは基本的な流れをご紹介します。
①フッ素入り歯みがき剤をつけて歯みがきする
湿らせた歯ブラシに適量の歯みがき剤(目安として成人は約1.5g、小児は約0.5g程度)を付け、歯全体に行き渡るように2分程度みがきます。
②少量の水でうがいをする
歯みがき後は、歯みがき剤をすぐに吐き出さず、少量の水(約10ml)を含んで30秒ほどブクブクうがいをします。
③うがい後は追加のうがいをしない
吐き出したあとは、うがいをせず、そのままにします。そのままにすることで、フッ素がお口の中にとどまりやすくなります。
④歯みがき後はしばらく飲食を控える
歯みがき後は、2時間程度飲食を控えます。フッ素が歯にとどまる時間を確保することで、予防効果を高めることが期待されます。
フッ素ケアを見直し、毎日の歯みがきをより効果的な予防習慣へ
フッ素の働きを理解し、トゥースペーストテクニックを取り入れることで、日々の歯みがきを、より効果的な予防習慣にすることができます。こうした工夫を続けることで、お口の環境が整いやすくなり、むし歯予防にもつながります。
当クリニックでは、トゥースペーストテクニックをはじめとした歯みがき方法についてもわかりやすくお伝えしていますので、ぜひお気軽にご相談ください。談ください。




